「いろは」というミニコミを先日久しぶりに読んでいて紹介されているのを発見。知りたいことがあったので、何かネタがあるかもと思い購入してみました。これはテーマに沿って、さまざまな人が手がけた随筆を集めている本。まだじっくり読んでいなくて、沢村貞子、幸田文とか、目にとまった人の文しか読んでいないのですが「どうやら食器というのはそれだけじゃなくて、モノに対する思いとか、それを使っている人に対する思いっていうのがダイレクトにぶつけられちゃうものなのかもしれないなあと推測。
そんな中で何だか異質だったのが黒柳徹子の「わんこそば」で、黒柳徹子さんは「わあやった、わんこそばが初めて食べられる、2メートルくらい先からそばがとんでくるんでしょう?」と勘違いしていたこと、でもやっぱり飛ばしたら?って言ったのにだれにも賛成してもらえなかった、っていうのに大笑い。あっちとこっちからそばを飛ばして、ぶつかったところで椀に入るようにすればいいと思うのって、それはものすごいワザ!
この本、発刊が90年代の前半、さらにその前に書かれているものも多いから、懐かしいというのは大げさだが、そのちょっとした今とのズレが何ともいい感じです。沢村貞子の、夫婦茶碗を買おうと思ったら、大きさが同じであることにびっくり、とか。
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