百貨店の催事、職人展があると知ると、できるだけ行くことにしています。見る楽しみはもちろんですが(買わないのか?!)、じっと見つめていると話しかけてくる人がいて、それらがどのように作られているのか、それぞれのものにまつわる“物語”みたいなものを聞くのが大変楽しみだからであります。
昨日は店閉店後、走って丸井の職人展へ。
「あっ、ぼやけた豆絞りだ!」とじっと見たり型染め、というのでしょうか、作っているのを見ていたら、袋に大きな羊が描かれているのがあって、「羊が大きい。これ、オネエサン(店員のこと)」とおっしゃる。わたくしは未年ではありませんし、なに?なに?と不思議な顔をしておりましたらぽつ、ぽつ、と説明してくれました。絵柄やもようで、一見とは違ったことを指す、江戸のしゃれの効いた絵柄がさまざまに描かれているということなのでした。
羊が大きいは、美、ですってよ。おわかりになります?ほほほほ。
日本橋「濱甼 高虎」。これはこういうもの、こういうもの、というのを伺い、すっかりやられてしまいました。いろんなものをいっさいがっさい入れて使うという「がっさい袋」というのなんかにもひかれましたが、お金を入れて使う袋(名前あったかも。失念)、中は違う色柄の布を使っている、と、ぼやけた豆絞りを握り締めておりました。
ああ、よい買物をしました。
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